頚動脈エコー検査で分かること 動脈硬化が進んでくると下左図のように動脈の内側(エコーの画面でIMTと呼ばれる部分)に脂質が沈着して厚くなってきます。実際は下右図のように血管の断面を見ながら、血管の内側が厚くなっていないか調べます。 壁の内側が厚くなっていれば動脈硬化が疑われます。動脈硬化の危険因子をお持ちの場合、適切な治療が必要な状態と考えることができます。 極度に厚くなっている場合は脳へ送られる血液が不足したり、また一部がちぎれ脳梗塞の原因となる可能性もあるため、専門施設でよりくわしく調べる必要があります。 |
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近年メタボリックシンドロームという言葉もすっかり定着した感があります。具体的には高血圧、高脂血症、高血糖、肥満が重なることによって動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞の危険性が高まる状態を指します。また、動脈硬化は喫煙によっても進行します。 動脈硬化の程度を知るためには以前は眼底検査がよく行われていました。最近では診断機器が進歩したこと、また身体に影響がほとんどなく検査時間も短い(10〜15分程度)ことから、頚動脈をエコーで調べる検査が普及しています。 ※エコー検査のしくみについては、腹部エコーの項をご覧ください。 |
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エコー装置 |
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